MVNO(仮想移動通信事業者)とは?メリット・デメリットも解説!
最近、スマホの契約先として注目を集める「格安SIM」。既に、ネットで格安SIMについて調べてみた方も多いことと思いますが、その際に「MVNO」という単語もヒットしたことがあるはずです。
実は、このMVNOこそ「格安SIM」と呼ばれるサービスを提供する通信事業者を指しています。
そこで、気になるのがMVNOとはどのような事業者なのか。そして提供される格安SIMにはどのようなメリット・デメリットがあるのか。ここではMVNOとそのサービスについて詳しく解説します。
MVNO(仮想移動通信事業者)とは?
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは日本語で「仮想移動体通信事業者」のことです。
いわゆる「格安SIM」を提供している通信事業者のことなのですが、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアと何が異なるかと言うと、「自社で通信網設備を所有していない」点が挙げられます。
では、どのようにしてMVNOは格安SIMを提供できているのか。それは、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアのどこかから回線の一部を借りることで、独自ブランドとして提供しているのです。
MVNO(仮想移動通信事業者)のメリット
キャリアの回線を借りている、と聞くとMVNOは3大キャリアと似たものに思われるかもしれませんが、さまざまな点で異なります。それこそ、3大キャリアにないメリットがいくつもあるのです。
月額料金を安く抑えられる
まず、MVNOの一番のメリットは、3大キャリアと比較して通信料金を安く抑えられることです。
例えば、3大キャリアのドコモの人気プラン「5Gギガライト」は1GBまでが月額3,465円(税別)に対して、MVNOのBIGLOBE mobileは音声通話プラン「プランS(1ギガ)」で月額500円(税別)。
※上記、料金は基本料金のことで、割引プランの活用や使用状況に応じて変わることがあります。
通話と、最低限のデータ通信ができることで考えれば、MVNOが明らかに月額料金は安いのです。
これは、MVNOは3大キャリアのどこかから回線の一部を借りることで設備投資や、管理費がかからないこと。実店舗をほぼもたずに、家賃や人件費を抑えていることなどが理由として考えられます。
通信事業者の選択肢が広い
また、MVNOならではのメリットとしては、3大キャリアより選択肢の広いことも挙げられます。
LINEMO、Y!mobile、UQモバイル、IIJmio、BIGLOBE mobile、mineo、OCNモバイルONE、イオンモバイル、povo2.0。「格安SIM」とネットで検索するだけで、これだけのMVNOがヒットします。
当然、MVNO各社で独自にプランを展開しているわけで、それだけ選択肢の幅も広くなるのです。
例えば、先ほどのBIGLOBE mobileのように月額500円(税別)と安さを追求したものもあれば、LINEが運営する「LINEMO」のようにLINEトーク・通話はデータ量に加算されないものもあります。
ただ安いだけではなく、ユーザーの目的、利用環境に合わせたプランを見つけられやすいのです。
キャリアと同等の通信品質
格安SIMやMVNO、と聞くと通信品質が悪いように思われがちですが、それは間違いと言えます。
前述の通り、MVNOとは自社で通信網設備を所有せず、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアのどこかから回線の一部を借りることで独自ブランドとしてサービスを提供している通信事業者です。
例えば、LINEMOはソフトバンク、UQモバイルはau、OCNモバイルONEはドコモの回線。中には、mineoのように3大キャリアすべてと契約していて、ユーザー側で回線を選べるMVNOもあります。
3大キャリアとすべてが同じか、と聞かれればそうだとは言い切れないものの、少なくとも通信品質に関しては同等のものなので、MVNOにしたからと使用感が大きく変わることはまずないわけです。
MVNO(仮想移動通信事業者)のデメリット
月額料金が安く、プランの選択肢も広い。そして通信品質も3大キャリアと同等のものを使える。これだけ聞くとMVNOとはメリットばかりに思えますが、そこにはいくつかデメリットも存在します。
実店舗での対応はほぼない
まず、多くのMVNOは主な手続きを公式サイトとしており、実店舗はないのか、数が限られます。
そのため、住まいの近くに実店舗がないことも珍しくはなく、その場合はプランの選択から契約手続き、初期設定、さらにはトラブル発生時の対処までユーザー自ら調べ、対応しないといけません。
これまでのように3大キャリアで受けられた、手厚い対面サポートを求める方には不便なのです。
もちろん、MVNO側もユーザーが少しでも負担なく利用できるようサービス設計しているので、スマホの操作に、ネット検索することに慣れている方であれば、まず問題なく手続きできるでしょう。
データ量が少なくなりがち
次に、デメリットとしては、MVNOの多くは月額料金を抑えるためデータ量を少なくしがちです。
例えば、先ほどのBIGLOBE mobileの「プランS(1ギガ)」は月額500円(税別)と確かに安いものの、データ容量はわずか1GBしかありません。それ以降も通信できますが、速度が制限されます。
もちろん、データ容量の大きなプラン、それこそ使い放題プランを提供するMVNOも存在はします。しかしその分、月額料金も高くなるので、「安さ」という格安SIMのメリットは弱くなるわけです。
動画やゲームなどでデータ容量を必要とする方には、MVNOでは不向きなこともあると言えます。
通信速度が遅くなることも
MVNOの通信品質は3大キャリアと同じものとのことですが、通信速度まで同じとは限りません。
前述の通り、MVNOで使われる回線は、あくまで3大キャリアから借りた回線の一部。つまり、MVNOのユーザーは、キャリアが貸してくれている限られた回線を全員で分け合っている状態なのです。
そのため、朝夕の通勤時やお昼休みなどユーザーの利用が集中しやすい時間帯、都市部のように人口の多い地域によっては、ユーザーが集中して通信することで速度が遅くなることが起こりえます。
もちろん、速度が遅くなるのは一部の状況なので、大抵の環境では問題なく通信できるはずです。
まとめ
今回、MVNOとはどのような事業者なのかや、メリット・デメリットについてまとめてきました。
MVNOが提供する「格安SIM」は3大キャリアと比較して月額料金が安く、選択肢も広いなどメリットがある一方、実店舗がなかったり、通信速度が遅くなることがあったりとデメリットもあります。
格安SIMを検討する際はぜひ、MVNOについて正しく理解した上で契約いただければと思います。